多少の問題がなければ本当に感動しながら生きて行くことがもっと困難なんだと思う
3 月 3rd, 2010写真はなんとかうまく行きそうな感じがしていて、というはOliverという写真家に協力してもらっているからで、なんとか4×5での撮影もできそう。だけど、つくづく思うのはもうデジタル写真が本当に主流なんだなあと思う。当たり前だなんで、何でそんなにフィルムで撮るかと。Oliverもここ数年は4×5フィルムで撮影してなかったと。ぼくはなんでそんなにフィルムを使うかというと、フィルムが高価な為に一枚一枚神経を使うからであって、無駄にシャッターを切らないことがいいなと思っているからであって、デジカメになるとどうしても何度も何度もリセットが簡単で結局なにが撮りたいのか分からなくなることもしばしばある。それが嫌なのだ。だからきちんと、撮るものを設定できれば今日のテクノロジーならもちろんデジカメでも4×5に匹敵するようなものだって頑張ればできるだろう。ヘルシンキに来る前にデジカメの必要性がどうしてもあって、思い切ってSIGMAのDP-1を買った。これは良かったと思っている。というのは、すごく撮り辛い。オートフォーカスの動作がすごく遅い、感度が最低、Rawの保存転送速度が異常に遅い、レンズが単焦点固定で撮りにくい。書き出そうとするといくらでもあるような気がするのだけど、なんでこんなデジカメを買ったかと言うと、このカメラを購入したひとがほとんどそうだと思うけれど、感光部分が普通のコンパクトカメラよりも大きいからであって、なんとなくこれは4×5カメラに似てるなあと思う。コンパクトカメラなのに三脚が必要になる場面が多いと思うのもそのためだ。本当に変なカメラだと思う。気軽にスナップなんて撮れない。その憎たらしさがなんとなく面白いなあと思っている。もちろん苛立つことも多いけれど、問題がたくさんあるほうが付き合い易いってことかもしれない。ぼくはそういう人が好きだし、たぶんそういう人のことばっかり考えているのかもしれない。自分もそういった人のひとりかもしれないなと思うこともある。
いつだって僕は心配されながら動いてるなあと思う。ヘルシンキに来て、君のプロジェクトは問題ばかりで大変だなと皆に言われる。いつもレジデンスのスタッフに心配されている、にやにやしながら、ヨシノリのプロジェクトは大丈夫か?といつも訊かれる。日本に戻ってもたぶんいつもそうだ。展覧会をやろうとしても、大丈夫?大丈夫?って何回も訊かれる。いや大丈夫だと言うしかないのだけれど、その歯痒さのなかでぼくだって本当は大丈夫じゃない部分もあるのかもしれないのだけど、それをどうにか乗り越えて生きてきてなんとかやっていく。だいたい本当に大丈夫じゃなかったらこんなレジデンスでプロポーザルを採用してもらえないと思う。ぼくが思うのは、多少の問題がなければ本当に感動しながら生きて行くことがもっと困難なんだと思う。きっとそうだ。

3 月 6th, 2010 at 2:44 AM
写真について書いてありまして、ぼくは写真がすごく好きなので記します。僕にとって、デジカメの誕生は救世主でした。
カメラ屋とかで大学4年くらいから卒業後も少し働いていたんですが、まだフィルムが全盛でした。でもバカチョンカメラしか持っていないのと、現像代が高いので、なかなかとりまくることはできず、自分の目で見て簡単なメモを取る/描画をしていて、時間がもったいないなぁって思っていました。
デジカメを初めて手にしたのは、まだ2メガピクセルがすごい時代のちょうど10年前。
丹羽さんと逆で、ほぼ自分の目が勝手に映像を脳みそで処理しているように、いっぱいいっぱいいっぱい撮ってハードドライブに入れっぱなしです。時間ができたときに、スライドショーみたいに見て、「ほほう、こんなこと見ていたんだ」とか、「この写真は作品だねぇ」とか、はたまた、書き取るのが面倒で写真に撮った作品情報とか、住所とかを書き取ったりします。
ハードドライブが安くなったり、カメラのカードが大きくなって、そういう「無駄撮り」がとことんできるようになったことは、「作品としての」写真を追求していはいないけど、それもできるという可能性が広がったデジカメ世代に感謝します。
ちなみに、4*5みたいなすごい写真は、本当に本当にきれいですね。印画紙の選び方でもかわるんでしょうけど。そういう作品を美術館とかで見ると、スクリーン上の写真とは比べられないですね。ただ、うちにテレビがないので、久しぶりにあるところでハイデフィニションテレビの映像を見たときは、そういう考えのちょっと先に行くことを考えだしました。長くなるので、それはまた今度。
ニューヨークはまだまだ寒いです。アートフェアの季節です。
3 月 6th, 2010 at 4:17 AM
堀崎さん
こんばんはお久しぶりです!携帯電話のカメラ機能を除けば、自分でデジカメを買ったは実はこれが人生で初めてなのかもしれません。しかもそれが最初から1200万画素なんです。これは大きな経験でした。ぼくもずっとフィルム(未だに)拘り続けてきて、どうしてもデジカメは旅の思いでとかメモにしかならないような気がしていて手が出せなかった。だからぼくには未だに大量に撮影してあとで選び直すという習慣がない。デジカメを持っているのに数枚しかいつも撮らない。それが結構良いのかもと今は思っています。技術の進歩はたぶん永遠に終わることがない無限回廊だと思いますが、その途中で何があったのか段階的に覚えておくのはいいことだと思ってます。
あ、あとぼくが日本で作品を扱ってもらっているギャラリーもPulseに出品してます。ぼくの作品は出してないですが。
Ai Kowada gallery @ PULSE NEW YORK
期間 ;2010年3月4日 〜 7日
会場 ;340 west west side highway @ houston street ,NYC